林ゆういちの議会報告

林ゆういちの議会報告(平成29年12月議会にて行った一般質問)

1.各種予防検診について(質問数:3)

質問1-1

市民の各種予防検診状況について

答え

質問事項1、質問要旨1についてお答えいたします。
現在、本市で行う各種予防検診の状況といたしましては、本市が八潮市国民健康保険の保険者として行う特定健康診査と、地方自治体の事業として行うがん検診とその他の検診がございます。
 がん検診では、胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がんの5つの検診を実施しており、その他の検診におきましても、肝炎ウイルス検診、骨粗しょう症検診、歯周疾患検診、生活保護受給者への健康診査、ヘルシーチェック健康診査の5つの検診を実施しております。
 はじめに、特定健康診査の過去5年間の受診率の状況を申し上げますと、
平成24年度は「32.2%」、
平成25年度は「35.2%」、
平成26年度は「37.2%」、
平成27年度は「38.2%」、
平成28年度は「37.0%」となっております。
 次に、がん検診の過去5年間の受診率でございますが、平成28年度から算定基準が変更されましたが、平成27年度以前と比較ができるよう、従来の算定基準に基づく受診率について申し上げますと、
胃がん検診では、
平成24年度は「4.5%」、
平成25年度は「4.5%」、
平成26年度は「4.6%」、
平成27年度は「4.8%」、
平成28年度は「5.4%」、

 肺がん検診では、
平成24年度は「5.2%」、
平成25年度は「5.6%」、
平成26年度は「5.7%」、
平成27年度は「6.1%」、
平成28年度は「6.5%」、

 大腸がん検診では、
平成24年度は「32.4%」、
平成25年度は「34.8%」、
平成26年度は「35.6%」、
平成27年度は「38.5%」、
平成28年度は「33.6%」、

乳がん検診では、
平成24年度は「15.0%」、
平成25年度は「15.2%」、
平成26年度は「22.4%」、
平成27年度は「27.1%」、
平成28年度は「26.0%」、

 子宮頸がん検診では、
平成24年度は「19.5%」、
平成25年度は「19.6%」、
平成26年度は「25.2%」、
平成27年度は「26.3%」、
平成28年度は「23.9%」となっております。

 次に、その他の検診につきましては、過去5年間の受診者数の状況で申し上げますと、
  肝炎ウイルス検診では、
平成24年度は「43人」、
平成25年度は「59人」、
平成26年度は「55人」、
平成27年度は「68人」、
平成28年度は「47人」、

 骨粗しょう症検診では、
平成24年度は「686人」、
平成25年度は「728人」、
平成26年度は「741人」、
平成27年度は「667人」、
平成28年度は「1,412人」、

 歯周疾患検診では、
平成24年度は「362人」、
平成25年度は「336人」、
平成26年度は「361人」、
平成27年度は「371人」、
平成28年度は「409人」、

 

生活保護受給者への健康診査では、
平成24年度は「16人」、
平成25年度は「22人」、
平成26年度は「22人」、
平成27年度は「20人」、
平成28年度は「16人」、

 ヘルシーチェック健康診査では、
平成24年度は「283人」、
平成25年度は「288人」、
平成26年度は「241人」、
平成27年度は「215人」、
平成28年度は「317人」となっております。


質問1-2

各種予防検診費用と医療費について

答え

 次に質問事項1、質問要旨2についてお答えいたします。
 各種予防検診費用の状況につきましては、検診受診者が負担する検診の現在の「自己負担金」と、市が負担する過去5年間の「委託料」について申し上げます。
 まず、「自己負担金」でございますが、特定健康診査では、市県民税非課税世帯の被保険者及び該当年度に40歳になる被保険者については「無料」となっており、それ以外の一般の被保険者については、「500円」となっております。

 次に、がん検診の「自己負担金」を申し上げますと、
胃がん検診は「1,200円」、
肺がん検診は「300円」、
大腸がん検診は「600円」、
乳がん検診は「1,740円」、
子宮頸がん検診は「1,700円」となっておりますが、医師の診察の結果、子宮頸部だけでなく子宮体部の検査を実施する場合には「2,500円」となっております。

 次にその他の検診の「自己負担金」を申し上げますと、
肝炎ウイルス検診は「1,200円」、
骨粗しょう症検診は「200円」、
歯周疾患検診は「500円」、
生活保護受給者への健康診査は「無料」、 ヘルシーチェック健康診査は「500円」となっております。
 また、がん検診、その他の検診、いずれの検診におきましても、市県民税非課税世帯や生活保護受給世帯の方、受診日当日70歳以上の方、後期高齢者医療制度や八潮市国民健康保険の被保険者の方は、補助金交付申請書兼同意書を提出していただくことで、自己負担金を免除しております。

 

次に、「委託料」について申し上げますと、
 特定健康診査では、
平成24年度は「62,345,478円」、
平成25年度は「69,876,268円」、
平成26年度は「74,489,112円」、
平成27年度は「75,148,081円」、
平成28年度は「65,991,643円」、

 がん検診では、
平成24年度は「30,699,941円」、
平成25年度は「33,962,339円」、
平成26年度は「50,027,518円」、
平成27年度は「45,298,311円」、
平成28年度は「46,110,670円」、

 その他の検診では、
平成24年度は「4,389,855円」、
平成25年度は「4,451,831円」、
平成26年度は「4,365,409円」、
平成27年度は「4,441,264円」、
平成28年度は「6,348,813円」となっております。

 続きまして、医療費の状況ですが、
国民健康保険特別会計における療養給付費、療養費及び高額療養費の合計額といたしまして、
平成24年度は「6,196,966,312円」、
平成25年度は「6,306,687,451円」、
平成26年度は「6,245,419,236円」、
平成27年度は「6,355,137,219円」、
平成28年度は「6,138,720,963円」を支出しております。


質問1-3

今後の各種予防検診の広報について

答え

 最後に、質問事項1、質問要旨3についてお答えいたします。
 はじめに、特定健康診査の広報についてでございますが、
市では、広報やしお、ホームページ及び840メールで特定健康診査の広報を行うとともに、やしお枝豆まつり、やしお市民まつりといったイベントにおいて、啓発活動も行っております。
 さらに、専用の啓発用ポロシャツを作成し、イベント時や保健センターの検診事業などにおいて、着用しPRする取組みを行っているほか、県のけんこう大使に任命されているハッピーこまちゃんを活用するなど、幅広い層の方々に興味を持っていただくよう、PR内容を工夫し取り組んでいるところでございます。
 次に、がん検診及びその他の検診でございますが、
特定健康診査同様、広報やしお、市のホームページ及び840メールで、定期的に検診の案内や、健康増進普及月間、世界糖尿病デーや、日本肝炎デーといった全国的な運動に併せて、検診の必要性や生活習慣病予防について、情報発信し、啓発に努めております。
 また、日頃から、各種予防検診の受診に繋がるよう、保健センターや各公共施設の窓口にチラシやパンフレットを据え置き、周知を図っているほか、各種イベントや講座、地域における出前講座等においても、生活習慣病予防及び各種予防検診の受診の必要性について説明し、周知を図っているところでございます。
 今後におきましても、これまでの取り組みを継続的に実施することはもとより、市民に分かりやすく、効果的な啓発方法を工夫し、機会を捉えて広報活動を行ってまいりたいと考えております。以上でございます。


【林ゆういち総括】
市民の検診率を高めて、がんなどの早期発見に努めるとともに840メールを活用して、市民に周知を広げることも重要です。

2.児童・生徒の学力向上および体力向上について(質問数:3)

質問2-1

現在の学力と体力について

答え

 児童生徒の学力についてでございましては、平成29年度の全国学力・学習状況調査の結果では、平成28年度と平成29年度の全国平均との差を比べますと、小学校ではどの教科も3ポイント以上縮まっております。また、中学校でも、0.5ポイント縮まっており、小中学校とも学力は着実に向上しております。
 次に、児童生徒の体力につきましては、平成28年度の「新体力テスト」では、小中学校合わせて埼玉県の標準値に対して、過去最高の60.7%の達成率となりました。また、測定項目を点数化した合計点でも、小中学校合わせて170点満点中、過去最高の99.9点となり、県の平均96.6点を大きく上回り県内で上位に位置しております。なお、小学5年生と中学2年生が対象となる「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」では、47都道府県中、埼玉県の小学5年生男子が8位、女子が5位、中学2年生男子は5位、女子は3位となっています。このことから、小中合わせて県内の上位に位置する本市の児童生徒の体力は、全国的に見ても高いものと認識しております。


質問2-2

現在の学力向上策と体力向上策について

答え

 学力向上策についてでございますが、これまで以上に授業の改善が必要と考えております。このため、小中一貫教育推進体制の中の「まなび(学力)部会」で、授業改善を図るため、目指すべき授業展開のモデルである「八潮スタンダード」を、昨年度より試行的に実施し、今年度から全校で全面的に実施しているところでございます。
 次に、児童生徒の体力向上策につきましては、平成28年度に、小中一貫教育推進体制の中に、「まなび(体力)部会」を新設し、学力の向上と豊かな心の育成とともに、小中一貫教育の重要な柱の1つとして位置付けたところでございます。
 「まなび(体力)部会」では、低迷していた「新体力テスト」の結果を踏まえ、数値向上を主眼とするのではなく、体育授業を改善した結果として児童生徒の体力向上があるとの共通認識をもち、各校や各中学校ブロックで重点取組項目を設定し、日々の体育授業で実践しております。また、教員が「新体力テスト」で児童生徒の体力を正確に測定できるように、まなび(体力)部会において、「新体力テスト攻略ハンドブック」を作成し、全校の教員に今年度配布し、全面的に活用しているところでございます。


質問2-3

今後の目標と課題について

答え

はじめに、学力における今後の目標といたしましては、教育委員会の指導主事による適切な指導を行いながら、なお一層の学力向上を図ることでございます。課題につきましては、現在進めている「八潮スタンダード」を全ての教職員に確実に浸透させることでございます。
 次に、体力における今後の目標といたしましては、授業改善を通して児童生徒のさらなる体力向上を実現することでございます。課題につきましては、小中学校9年間を見通した系統性のある体育授業を各学校で着実に実践させていくことでございます。


【林ゆういち総括】
児童・生徒の学力・体力向上は、顕著なものがあります。
今後も、『八潮スタンダード』を活用して、更なる学力向上に努めて頂きたいと思います。

3.防災訓練について(質問数:3)

質問3-1

八潮市総合防災訓練及び自主防災組織防災訓練の実施状況について

答え

 質問事項3、質問要旨1についてお答えいたします。
 八潮市総合防災訓練につきましては、八潮市地域防災計画に基づき地域住民、事業者、関係機関や団体及び行政が、それぞれの役割を確認し、相互の連携を強化するとともに、防災に対する理解と意識の醸成を図ることを目的に実施しているものでございます。
 ご質問の訓練の実施状況でございますが、過去におきましては、小・中学校15校を会場に、行政等が主体となった訓練を実施しており、平成17年度からは、八條地区、潮止地区、八幡地区ごとに図上訓練、平成20年度からは、各小学校の体育館を主な会場としまして、八條地区、潮止地区、八幡地区ごとに避難所設営・運営訓練を実施してきたところであります。
 平成24年度からは、毎年小学校1校を会場として、市民の方が訓練に参加していただけるよう、市民が主体となる訓練として、応急手当訓練や初期消火訓練、また、関係機関や団体と連携した訓練を実施するとともに、東日本大震災や熊本地震などの過去の震災の教訓を踏まえ、より実践的なジャッキによる救出訓練を実施しているところであり、今年度は、11月19日に大曽根小学校を会場に実施したところでございます。

 

次に、自主防災組織における訓練の状況について、平成28年度の実績で申し上げますと、応急手当訓練や初期消火訓練などの実地訓練が、27組織、体験型防災館や防災センター等への視察研修が、14組織、実地訓練と視察研修両方の実施が、1組織ございました。
 また、各自主防災組織では、災害に備え地域における災害危険箇所の把握、防災知識の普及、食糧及び飲料水の備蓄管理、防災資機材の整備など、さまざまな防災活動を実施していただいております。
 更に、平成27年度からは、八潮市自主防災組織連絡協議会との共催により、エイトアリーナを会場に、大規模災害時に避難所の運営の中心的な役割を担っていただくこととなる自主防災組織の皆様と学校等の施設管理者が一堂に会して、避難所の開設から運営に関する実践的な知識や役割分担の確認など災害対応力の向上を図ることを目的とした研修会を開催しております。


質問3-2

本市の防災訓練の課題について

答え

 次に、質問要旨2、本市における防災訓練の課題について、お答えいたします。
 現在、市民が主体となる訓練や関係機関・団体と市民の方が連携した訓練を行っておりますが、大規模な災害が夜間や休日等に発生した場合、市職員の初動体制の動員・配備の遅れが想定されることから、自助や共助による防災活動が中心となることが考えられるため、参加町会・自治会による連携の強化と防災意識の醸成を図る訓練が必要ではないかと考えております。


質問3-3

今後の防災訓練について

答え

 次に、質問要旨3について、お答えいたします。
 今後の防災訓練につきましては、ただ今、申し上げました課題を踏まえ、平成24年度から実施しております市民参加型の総合防災訓練を更に訓練種目等に工夫を加えながら、開催していきたいと考えております。
 また、自主防災組織の皆様から、「各避難所において、自主防災組織が主体となった避難所の開設・運営する訓練を行ってはどうか」というご意見をいただいておりますので、自主防災組織が主体となった自助や共助が連動した実践的な訓練の実施に向け、検討を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。


【林ゆういち総括】
天災は、忘れたころにやってきます。
日頃の自主防災訓練が、いざという時の備えになります。
訓練に積極的に参加しましょう。