林ゆういちの議会報告

林ゆういちの議会報告(平成29年8月議会にて行った一般質問)

1.本市の観光振興について(質問数:3)

質問1-1

川の駅中川やしおフラワーパークの利活用について

答え

 中川やしおフラワーパークは、春には菜の花と花桃、秋にはコスモス、さらに市民の方々が手入れをされている自由花壇等の四季折々の花などを感じながら、一年を通じて楽しむことができる、本市を代表する観光資源であり、特に、毎年3月に開催している「花桃まつり」はTV等で報道されることもあり、今年も多くの方々が来場されました。
 また、自然豊かな中川に親しめる施設であることから、高校のボート部による活用や、マリーナの利用、魚釣りを楽しまれる方も多く見られます。
 中川やしおフラワーパークは、平成9年3月の開園から現在まで、八潮市商工会及び一般社団法人八潮市観光協会をはじめ、多くの関係団体の努力により管理が行われ、利用いただいている施設でございますので、引き続き、関係団体との連携により、より活発な利活用を図ってまいりたいと考えております。


質問1-2

やしお駅前公園の利活用について

答え

 八潮駅に隣接するやしお駅前公園は、その立地条件の良さから、日々、多くの方が訪れており、特に日中は、小さなお子さん連れの方々でにぎわうところでございます。
 また、今年も7月28日・29日の2日間に渡り「夏祭り夜市」が開催され、2日目は雨により一部イベントを除き中止となりましたが、初日の来場者は約41,000人と多くの方が訪れており、本市を代表する観光イベントに成長してまいりました。
 さらに、一般社団法人八潮市観光協会の主催による「八潮朝市」や、市民有志の方々が主体となって企画・開催された「ゆるぽかマルシェ」も、新たなイベントとして定着しつつあります。
 なお、やしお駅前公園にはステージ広場が整備されており、各種のステージイベントの開催も可能であることから、その活用も積極的にPRするなど、本市を来訪する観光客の増加につながるような、新たな観光事業の創出について、今後、一般社団法人八潮市観光協会と連携を図りつつ、やしお駅前公園の利活用の促進について検討してまいりたいと考えております。


質問1-3

今後の観光振興策について

答え

 本市の観光振興におきましては、中川やしおフラワーパークの整備に続き、「中川やしお水辺の楽校」と「やしお駅前公園」の整備により、観光振興資源をさらに充実することができたことから、今後もこれらを効果的に活用した、観光振興に取り組むことが重要であると考えております。
 また、本市の特長である「ものづくり」の「工場」に着目し、工場見学を通じた新たな観光事業の創出の可能性を検討してまいりたいと考えております。
 さらに魅力のある飲食店や小売店、農産物等を広く市内外に紹介し、八潮市のイメージを高め、それを目的に市内を訪れる方をとらえる仕組みをいかに構築していくか、八潮市商工会及び一般社団法人八潮市観光協会等と連携し、観光振興に取り組んでまいりたいと考えております。
 なお、今年度発行を予定している観光ガイドブックでは、これらの要素を可能な限り取り込んだ誌面構成とし、効果的な配布や、市のホームページでも配信を行うなど、周知の手法も工夫し、観光振興につなげてまいりたいと考えております。


【林ゆういち総括】
本市の観光資源は、限られています。今後は、新しい観光資源を創造していくことも大切になってきます。地域間競争が、一層激しくなる中、近隣市町村とも協力して、相乗効果を発揮できるようなまちづくりが重要だと思います。

2.省エネルギー対策について(質問数:3)

1. 近年、国による太陽光発電による電力の買取り価格が下がっており、太陽光発電事業者の倒産が増えているとの報道があります。少なからず、本市にも影響があると考えます。

質問2-1-①

本市では、公共施設の建替えが、課題となっております。公共施設への太陽光発電パネルなどの設置については、どのような考え方で進めていくのかをお伺いいたします。

答え

 現在、公共施設の建替え事業として、具体的に検討を始めているものは、庁舎の建替えがございますので、庁舎の建替えにあたっての考え方について、お答えいたします。
 公共施設における太陽光発電などの再生可能エネルギーシステムの導入につきましては、平成28年4月に策定されました、「第2次八潮市環境基本計画」の中で、その方針が定められております。
 具体的には、「公共施設における再生可能エネルギーの率先導入」といたしまして、公共施設管理者は、「公共施設等において、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー設備や機器の導入を図ります」と規定されております。
 このことから、庁舎の建替えにおいては、現在、その基本的な考え方を示すため、基本構想の策定を行っているところでございますが、再生可能エネルギーの導入につきましては、今後、策定する基本計画などにおいて、具体化に向け、検討してまいりたいと考えております。


質問2-1-②

現行の公共施設のLED電球の使用状況について

答え

 公共施設におけるLED電球等の使用状況につきましては、本庁舎及び出先機関、市営住宅、小中学校、公園等を合計しまして、2,621灯でございます。
 その内訳としましては、電球型が1,651灯、蛍光灯型が754灯、その他のタイプのものが216灯でございます。
 また、その他に市で管理しております道路照明灯が2,819基ございます。


質問2-1-③

今後の省エネルギー対策について

答え

 本市では、第2次八潮市環境基本計画に「省エネルギーの推進」を位置づけるとともに、八潮市地球温暖化対策実行計画(事務・事業編)におきましても、温室効果ガスの低減対策として、「電力の省エネルギー」などを位置づけ、省エネルギー対策に取り組んでいるところであります。
 現在、本市で取り組んでいる具体的な省エネルギー対策といたしましては、空調機器の使用に際しては、夏の冷房時の室温は28度、冬の暖房時の室温は20度を目安に調整する。
 LED照明など、高効率型の照明の導入。
 夏季にはクールビズ、冬季にはウォームビズの実施。
 毎週水曜日のノー残業デー、金曜日の残業自粛デーの実施。
 電気や水使用量をはじめ、ゴミ排出量の削減などに取り組む、エコオフィス活動の実施。
 その他、環境負荷の少ない製品の調達、公用車のエコドライブの励行、コピー用紙の裏面の再使用、水道部や保育所などでの緑のカーテンなどがございます。
 また、今後の省エネルギー対策といたしましては、現在取り組んでおります対策に加えまして、公共施設の改修や建替え等に併せた高効率エアコンやLED照明等などの省エネルギー機器の率先導入や、太陽光発電等の再生可能エネルギーの率先導入、燃料電池自動車や電気自動車などの次世代自動車の導入などが考えられるところでございます。


【林ゆういち総括】
フランスやイギリスでは、2040年までには、ガソリン車とディーゼル車の販売の禁止をするとの報道がありました。世界の流れはすでに次世代自動車へと傾いていると感じております。本市でも、今後の省エネルギー対策として燃料電池自動車や電気自動車の導入を目指すべきと考えます。

3.熱中症対策について(質問数:3)

1.熱中症対策についてお伺いいたします。

質問3-1-①

市民の現状について

答え

 ご質問の「本市における市民の現状について」でございますが、草加八潮消防局がまとめた「熱中症患者救急搬送状況」のデータに基づきお答えいたします。
 始めに、本市の熱中症による救急搬送の件数では、本年度は7月25日までに「25件」発生しており、昨年度の同時期の「9件」と比較しますと「16件」多い状況となっております。
 また、月別の件数では、5月は「1件」、6月は「3件」、7月は25日までで「21件」となっており、気温が上昇した7月に入り急激に増加しております。
 また、年齢別では、下は「10歳」から上は「95歳」までと幅広い年齢層になっており、平均年齢では「55歳」という状況となっております。
 さらに、発生場所別では、住居を含む「屋内」が「15件」、作業場や道路などを含む「屋外」が「9件」、発生場所不明が「1件」という状況であったほか、傷病程度別の件数では、「軽症」が「22件」、「中等症」が「3件」、「重症」は「0件」という状況となっております。


質問3-1-②

公共施設における現状と課題について

答え

 本市における熱中症対策の取り組みといたしましては、例年、防災行政無線をはじめ、ポスターの掲示、チラシの設置、ホームページ、840メール、広報等を通じて、熱中症予防の普及啓発や注意喚起を実施しているところでございます。

 ご質問の「公共施設における現状について」でございますが、本市では、埼玉県が熱中症対策の一環として実施している「まちのクールオアシス事業」に協力しております。
 この「まちのクールオアシス」は、市民が外出した際の一時休息所や熱中症についての情報発信拠点の役割を持つもので、本市の公共施設では、市役所、駅前出張所、八幡図書館、資料館、生涯楽習館、保健センターの「6か所」のほか、市内の金融機関、郵便局、コンビニ、薬局等も協力店として登録されております。
 また、その他の熱中症対策といたしましては、保育所や高齢者福祉施設などでは、施設利用者に対してこまめな水分補給などの注意喚起を行っているほか、エイトアリーナでは冷水機、やしお駅前公園の散水広場ではミスト噴水装置を設置しております。

 今後の「公共施設における課題について」でございますが、先ほど、「まちのクールオアシス」として登録している公共施設が「6か所」あるとお答えさせていただきましたが、まずはこの登録施設数を増やすことが必要であると考えております。
 今後、登録施設を増やす取組みにおきましては、施設管理者に対する熱中症対策の重要性を再認識してもらうとともに、市民に対し積極的な周知を行うことが必要と考えております。
 また、一部の公共施設では熱中症対策として「冷水機」や「ミスト噴水装置」を設置しておりますが、整備費用や維持管理経費等について課題があるものと考えております。
 いずれにいたしましても、気象庁の予報では、今年の夏は、全国的に平年より気温が高くなり、残暑も厳しい予想となっていることから、熱中症対策の重要性は増すものと認識しております。
 今後におきましても、他自治体の取組を参考にしながら、関係部局との連携により、熱中症対策の充実に努めてまいりたいと考えております。


質問3-1-③

上水道施設の設置と課題について

答え

 上水道事業における熱中症対策につきましては、上水道事業としての水道施設の設置はございませんが、市民の皆さまに対しましては、熱中症の予防対策といたしまして、6月25日発行の「やしお水道だより」第60号に「熱中症予防のために」という記事を掲載いたしております。
 その内容といたしましては、「特に暑くなる日には水分をこまめに補給する」ことなど、市民の皆さまへの熱中症に対する予防の一つとして、記事を掲載いたしました。
 なお、熱中症対策の施設としましては、水飲み場や噴水、ミストなどがございますが、この施設につきましては、公園や施設の管理者などが設置する給水装置となりますので、ご理解を賜りたいと存じます。


【林ゆういち総括】
予算も限られていますが、今後、小中学校へのエアコンの設置や公園の水飲み場の増設、ボックス型トイレの改善などを推進していきます。