林ゆういちの議会報告

林ゆういちの議会報告(平成27年12月議会にて行った一般質問)

1.学力向上の取組について(質問数:5)

質問1-1-1

2015年度全国学力・学習状況調査が実施されました。本市の状況についてお伺いいたします。

答え

本年度の調査では、小中学校共に全ての教科で全国平均を下回る結果となりました。特に中学校では、国語・数学の知識・技能の習得において、また数学の知識・技能の活用力において課題が残る結果となりました。
また、学校別に見ますと、全国平均を上回る小学校が3校、すべての教科で全国平均を上回る中学校が1校あり、昨年度と比較し上昇傾向にあります。


質問1-1-2

今後の学力向上策についてお伺いいたします。

答え

各学校において、職員会議や研修会で調査の結果を分析するとともに、家庭学習の手引きの作成・配布、学力向上を目的とした新組織(教職員で構成)の創立、授業展開の工夫等様々な取組を行っております。
教育委員会といたしましては、市内15校の実態を把握する為、具体的な取組を記入する様式を各校に配布し指導に役立てております。また、子どもたちの学習活動の充実を図る為の授業展開モデルを示した「八潮スタンダード」を作成・配布し、授業改善と訪問指導等に生かしております。


質問1-2-1

中学生の進路に関し、本年3月卒業生の進路状況についてお伺いいたします。

答え

本市の平成26年度3月卒業生の進路状況は、卒業生全体に対し
①高等学校(全日制)へ進学…87.7%
②高等学校(定時制)へ進学…3.2%
③高等学校(通信制)へ進学…3.7%
④高等専門学校へ進学…0.1%
⑤特別支援学校高等部へ進学…1.8%
となっており、合わせて96.5%が高等学校等へ進学しています。


質問1-2-2

最近の中学生の学力向上の取組と進路先の関連性についてお伺いいたします。

答え

本市では、各学校において学力向上に向けて様々な取組を進めており、一例を申し上げますと、部活動を引退した3年生を対象に、夏休みや放課後を利用し学習する時間・場所の確保する等、受験対策に取組んでおります。
こうした取組の結果、先の全国調査において、学力は向上傾向にあります。
進学先については、平成20年~26年にかけての県内公立高校への進学率は大きな変化は見られない状況です。


質問1-2-3

最近の進学状況における傾向と、今後の課題についてお伺いいたします。

答え

「高等学校等への進学率」の推移を見ますと、平成20年度に94.8%だった進学率は平成26年度には96.5%となり、上昇傾向にあります。また、つくばエクスプレスの開通に伴い、通学可能な範囲は広がっています。
今後の課題については、高等学校等へ進学しない生徒やその保護者に対する進路指導であると考えます。各中学校において面談を丁寧に行い、説明会や体験入学への参加を促すとともに、生徒自身が夢を抱いて自己実現を図り、希望を持って進路選択できるような進路指導に努めております。


【林ゆういち総括】
小中一貫教育を開始して、今年で10年が経過致しました。
子供たちが、夢を抱き、自己実現が図られるような進路指導とさらなる学力向上の取組みが必要です。

2.高等教育機関の誘致について(質問数:2)

質問2-1

市が誘致を目指す高等教育機関とは、具体的にどのような機関なのかお伺いいたします。

答え

文部科学省の定義によりますと、高等教育機関とは、
①高等専門学校
②国立学校法人
③公立・私立大学
④公私立短期大学
…等の事を指します。
本市としましては、高等教育機関誘致を第4次八潮市総合計画後期基本計画の「第5章はぐくみ」に位置づけ、現在制定中の第5次八潮市基本計画の「第2章教育文化・コミュニティ」にも位置づけられる予定です。
地域の教育・分解水準の向上をさせるとともに、地域産業の振興・活性化を図る為、誘致活動を行っておりますが、今後とも対象の絞り込みはせず幅広く活動してまいります。


質問2-2

現在の誘致活動の取組状況についてお伺いいたします。

答え

大学等は1960年代後半より、都心への過度な大学集中回避と地域間格差の是正を目的として、郊外に大規模キャンパスを開設・移転する動きがありました。しかし近年は少子化の影響により、学生の確保が困難である事や大学立地に係る規制緩和、地価の下落等の影響により、利便性の高い都心へ回帰する傾向が見られます。
本市もつくばエクスプレスの開業により都心へのアクセスは向上しており、十分に候補地としての条件は満たしているものと思われますが、誘致の為の大規模な用地の確保が課題となっています。
この為現在は、比較的小規模に開設できるサテライトキャンパス等も含め、誘致の手法について幅広く検討しているところです。

一方本市では、市内の児童・生徒の学力向上、教育環境の充実等を図る為、平成26年7月4日に「聖徳大学並びに聖徳大学短期大学部と八潮市の包括的な連携に関する協定」を締結いたしました。
また、子どもたちの将来の夢や希望を育み、知的好奇心や学ぶ意欲の向上を図る為、平成26年9月24日に八潮こども夢大学を設立し、平成27年度は聖徳大学並びに聖徳大学短期大学部、昭和大学、ハリウッド大学院大学・ハリウッドビューティー専門学校、淑徳大学、東海大学、芝浦工業大学において授業体験や施設見学等を実施しており、今年度からは対象者を中学生まで広げ、2期に分けて実施しています。
今後も高等教育機関の誘致に向け、先述した各大学等や本市と協力関係にある各大学の連携強化を図るとともに情報を収集し、検討してまいります。


【林ゆういち総括】
高等教育機関の誘致は、地域の教育・文化水準の向上、地域産業の振興、活性化を図るために是非、実現したいものです。

3.中川河川敷包括占用区域について(質問数:4)

質問3-1-1

中川新堤築堤に伴う大規模運動公園の機能について、サッカー場、ソフトボール場、児童公園が移転になる予定ですが、跡地を今後どのように機能させていくのかをお伺いいたします。

答え

中川新堤築堤により、大瀬運動公園の一部である先述した3つの施設について、公園台帳上の合計面積18,300平方メートルのうち、築堤後は約13,600平方メートルの用地が残る予定です。
跡地を今度どのように機能させていくかについて現時点では未定ですが、築堤後も相当の面積が残る事から、有効的な活用方法について関係各部と検討してまいります。


質問3-1-2

移転する施設の機能について、現状の機能を維持するのは当然の事ながら、更に付加価値を増やす予定はありますか。

答え

移転に際し、更なる施設機能の充実を含めた施策に関して、基本的には大瀬運動公園の核施設が現在の機能を確保できる公共補償としてとして、国土交通省江戸川河川事務所と協議しております。
サッカー場については公式試合に適用される規格とする事、ソフトボール場については男子用競技の規格とする事、児童広場についてはソフトボール場と一体的に利用できるような配置を検討しています。
また駐車場に関しても、駐車台数を多く確保していく等利用者の利便性向上が図れるよう計画しているところです。


質問3-2-1

隣接の耕作地と修徳学園野球場について、八潮市に対し移転先等へのアプローチや協力要請はありましたか。

答え

両者ともに国土交通省江戸川河川事務所が個別に移転等の交渉を行っており、現在のところ、本市に対し移転先等へのアプローチや協力要請はありません。


質問3-2-2

八潮市から隣接の占用者に対して、災害対策等の協力要請の経緯はありますか。

答え

大瀬運動公園は「八潮市緑の基本計画」において防災運動公園の一部として位置づけられていますが、現状では隣接の地権者等に対し災害対策等の協力要請は行っておりません。


【林ゆういち総括】
大瀬運動公園は、市内にある数少ない、多くの面積を確保している公園です。
市民の声を幅広く聞いて頂き、有効利用の促進を図ることが重要です。