林ゆういちの議会報告

林ゆういちの議会報告(令和3年7月議会にて行った一般質問)

質問事項1. 八潮市定員管理計画について

平成28年度から平成32年度を計画期間とする八潮市定員管理計画が終了致しました。
そこで、八潮市定員管理計画について、下記6点についてお伺いいたします。

▼質問要旨 

1. この期間の採用計画と採用状況について

質問事項1.質問要旨1についてお答えいたします。

八潮市定員管理計画につきましては、第5次八潮市行政改革大綱・実施計画に基づき、行政改革をより一層推進させ、効率的で質の高い行財務運営に努めるとともに、多様化した市民ニーズに迅速かつ的確に対応できるよう、平成28年度から平成32年度(令和2年度)までを計画期間として策定したものでございます。
定員管理計画では、本市の地域特性や事務事業の必要性、内容、業務量等に応じた適正な定員管理を行うことを目指し、目標職員数や職種別の定員管理方針を定めたところでございます。
また、計画期間内においては、人口増加や高齢化、新たな行政課題、さまざまな市民ニーズに迅速かつ的確に対応できるよう、各部局への事務量、事業の状況等のヒアリングを踏まえて各年度の職員定数を決定し、その上で、退職者の人数、再任用職員の人数等を勘案し、職員採用を行っているところでございます。
そこで、ご質問のこの期間の採用計画と採用状況についてでございますが、平成28年度から令和2年度までの募集人数と採用状況を申し上げますと、
平成28年度は募集人数が33名程度に対して、採用者が27名、
平成29年度は募集人数が36名程度に対して、採用者が30名、
平成30年度は募集人数が39名程度に対して、採用者が41名、
令和元年度は募集人数が30名程度に対して、採用者が28名、
令和2年度は募集人数が35名程度に対して、採用者が27名でございます。

2. この期間の採用試験の受験資格年齢の推移について

質問事項1.質問要旨2についてお答えいたします。

この期間における受験資格年齢の推移についてでございますが、主な職種について申し上げますと、令和2年度における受験資格年齢の上限は、一般事務(大卒)が26歳、一般事務(短大、高校卒)が24歳、保育士が26歳、保健師が39歳、建築技師と土木技師が34歳でございます。
なお、これらの職種の中で、保健師については「29歳」を「39歳」に、建築技師と土木技師については「29歳」を「34歳」に受験資格年齢をそれぞれ引き上げております。

3. この期間の経験者(キャリア)採用の状況について

質問事項1.質問要旨3についてお答えいたします。

この期間における経験者(キャリア)採用の状況についてでございますが、本市では、平成30年度から保育士において39歳を上限とし、実務経験3年以上を有する方を対象とした、経験者採用を実施しております。
なお、保育士の経験者採用数につきましては、平成30年度に2名、令和元年度に2名、令和2年度に2名、合計6名となっております。

4. 計画の達成点と問題点について

質問事項1.質問要旨4についてお答えいたします。

八潮市定員管理計画におきましては、計画期間終了年度である令和2年4月1日現在の市長、副市長及び教育長を除いた目標職員数を、基準日である平成27年4月1日現在の職員数544人と比較して18人増員の562人と定めておりましたが、令和2年4月1日現在の職員数は590人となりました。
このことについては、計画期間内において、毎年度各部局に対するヒアリングを実施し、翌年度の事務量や重点事業等を把握し、社会情勢の変化や事業の進捗、行政需要の変化、新たな行政課題への対応など、計画策定時には想定し得なかった要因等も勘案し、各部局の職員定数を決定するなど、適切な事務執行体制を整備したことによるものであると認識しているところでございます。
また、定員管理計画の課題でございますが、定員管理計画において目標職員数を定め、それを達成することを重視した場合、社会情勢の変化や事業の進捗状況などにより、計画策定時に見込んだ目標職員数と現実とに乖離が生じ、新たな行政課題や多様化する行政ニーズに的確かつ柔軟に対応することが困難となることが、課題であると認識しております。

5. 次期方針の課題点について

質問事項1.質問要旨5についてお答えいたします。

八潮市定員管理計画が令和2年度をもって終期を迎えたことから、令和3年度から令和7年度までを期間とする、新たな定員管理の指針として「八潮市定員管理方針」を策定いたしました。
本方針におきましては、社会情勢の変化や多様化する行政ニーズ等に柔軟に対応できるよう、目標職員数は定めず、定員管理における基本方針や職種別の配置方針、方針に基づく取組内容等を示しております。
ご質問の次期方針の課題点についてでございますが、定員管理を行うにあたっては、効率的で質の高い行政サービスを持続的に市民に提供できる体制づくりを進めていくことが重要であり、課題であると考えております。
そのためには、将来の人口動態や制度改正の動向を見据えながら、民間活力やICT技術の活用を始めとした新たな手法の導入を進めるほか、真に職員が担うべき業務や職員の能力が最大限に発揮できる組織体制を構築する必要があると考えております。
今後につきましては、これらの課題を踏まえ、第6次行政改革大綱・実施計画や、その他の関連する計画等に定める取組を一体的に進めることで、将来を見据えた、より効果的で実効性のある適切な定員管理を行ってまいりたいと考えております。

6. コロナ対応に関する人事配置について

質問事項1.質問要旨6についてお答えいたします。

コロナ対応に関する人事配置についてでございますが、新型コロナウイルス感染症対策のため、健康福祉部内に新型コロナウイルス対策課を新設し、令和2年5月11日付けで5名の職員を兼務という形で配置いたしました。
また、市民の皆様への新型コロナウイルスワクチン接種が円滑に実施できるようにするため、令和3年4月1日付で健康増進課内に新型コロナウイルスワクチン接種担当を新設し、7名の職員を兼務という形で配置いたしました。
さらに、ワクチン接種の本格化に伴い、市民の皆様からのお問い合わせや増加する事務量に適切に対応するため、新型コロナウイルスワクチン接種担当に令和3年5月13日付で3名、令和3年5月25日付で5名、令和3年6月25日付で12名の職員を適宜、兼務という形で増員し、体制の充実を図ってきたところでございます。

【林ゆういち総括】
効率的で質の高い行政サービスを持続的に市民に提供出来る体制づくりが大切で、
コロナ禍のような非常事態には、増員も必要と考えます。


質問事項2. 学力向上と体力向上の取組みについて

昨年度は、コロナ禍で全国学力・学習状況調査が実施されませんでした。
そこで下記4点についてお伺いいたします。

▼質問要旨 

1. 本年度の全国学力・学習状況調査の実施について

質問事項2.質問要旨1についてお答えいたします。

本年度の全国学力・学習状況調査は、5月27日に市内全小・中学校で実施いたしました。

2. 中学生の本年3月卒業生の進路状況について

質問事項2.質問要旨2についてお答えいたします。

中学生の本年3月卒業生703名の進路状況についてでございますが、県内公立高校への進学が450名、県内私立高校70名、県外公立高校9名、県外私立高校91名、県外高等専門学校3名、定時制高校4名、通信制高校45名、特別支援学校高等部12名、専修学校3名、就職7名、その他9名となっております。

3. コロナ禍における学力向上の取組みについて

質問事項2.質問要旨3についてお答えいたします。

コロナ禍における学力向上の取組についてでございますが、本市では、コロナ禍においても感染症対策を徹底することで通常通りの授業を実施しております。
学力の向上に向けた取組みといたしましては、学習指導要領が示す「主体的・対話的で深い学び」の実現に向け、目指すべき授業展開モデルである「八潮スタンダード」を活用した授業改善に、市内全小・中学校で取り組んでおります。
教育委員会といたしましては、児童生徒一人一人が自分の考えを確実にもち、友達の考えに触れながら協働して課題を解決し、習得した学習内容を実生活で活用することができるような授業づくりを支援してまいります。

4. コロナ禍における体力向上の取組みについて

質問事項2.質問要旨3についてお答えいたします。

コロナ禍における体力向上の取組みについてでございますが、各校の体育主任が集まる小中一貫教育推進検討部会(まなび体力部会)を中心に検討し、実践しております。昨年度は、満足な運動時間を確保できなかったこともあり、児童生徒の体力が低下傾向にあることが、今年度の新体力テストの結果から明らかとなっております。
まなび体力部会では、この結果を真摯に受け止め、各中学校ブロックが、体力向上重点項目を設定し、小・中が課題を共有した上で、それぞれに児童生徒の体力向上を図っております。
さらに、令和元年度に作成した「八潮スタンダード体育版」を活用・実践・普及させていくことで、教職員の体育授業における質を向上させ、児童生徒の確実な体力向上・課題解決につなげてまいります。
様々な制限があるコロナ禍において、体力の向上を目指すことは非常に困難な状況ではありますが、今できることを考え、児童生徒が運動に親しむことができるように最大限努めてまいります。

【林ゆういち総括】
コロナ禍で、教育現場は、大変にご苦労されていると思いますが、
引き続き、児童・生徒の学力向上と体力向上をお願い致します。