林ゆういちの議会報告

林ゆういちの議会報告(令和2年9月議会にて行った一般質問)

※令和2年第3回定例会の一般質問は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、質問時間(答弁を含む)を、議員一人あたり通常60分から30分に変更して行います。

1.各種健康診査について

新型コロナウィルス感染も残念ながら、終息の気配が見えません。
市民の方からも、感染防止の観点などから、健康診査の受診を躊躇しているという声をお聞きします。
そこで、下記2点についてお伺いいたします。

▼質問1-1 

①今年度の各種健康診査の受診状況について

質問事項1、質問要旨①について、お答えいたします。

現在、本市で行う各種検診には、八潮市国民健康保険の保険者として行う特定健康診査と、地方自治体の事業として行う各種がん検診等があり、がん検診では、胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がん、前立腺がんの6つの検診を実施しております。
緊急事態宣言の実施期間中には、国からの通知に基づき、特定健康診査、がん検診ともに中止しておりましたが、宣言解除後の6月からは全ての健康診査等を再開したところでございます。
しかしながら、健康診査等の実施に当たりましては、いわゆる3密を避けるとともに、会場や機器類の消毒などの感染防止対策を講じる必要があるため、集団検診につきましては、1回の検診受入れ人数を制限しており、胃がん・肺がん検診は、110人定員のところ50人減の60人に、乳がん検診は、90人定員のところ30人減の60人で実施しております。

ご質問の今年度の各種健康診査の状況につきまして、前年度の状況と併せてお答えいたします。
はじめに、集団検診で実施している各がん検診について、8月までの実績を申し上げますと、
バリウム検査による胃がん検診では
5回実施し、受診者は「175人」、
前年度は、7回の実施で「429人」、

肺がん検診では、
5回実施し、受診者は「263人」、
前年度は、7回の実施で「622人」と、

乳がん検診では、
4回実施し、受診者は「108人」、
前年度は、6回の実施で「318人」と、
いずれの検診につきましても前年度より約60%から70%の減少となっております。

次に、委託医療機関で行う個別検診につきましては、把握できている7月受診分までの実績を申し上げますと、
昨年度から開始した内視鏡による胃がん検診では
受診者は「7人」、前年度は「9人」、
大腸がん検診では
受診者は「1,239人」、前年度は「2,306人」、

乳がん検診では
受診者は「109人」、前年度は「305人」、

子宮頸がん検診では
受診者は「293人」、前年度は「457人」、

前立腺がん検診では
受診者は「147人」、前年度は「317人」と、
個別で実施するがん検診につきましても、全ての検診が前年度より約20%から60%の減少となっております。

また、国民健康保険被保険者に対する特定健診では
受診者は「943人」、前年度は「1,846人」と、
前年度より約50%の減少、

後期高齢者医療被保険者に対する健康診査では
受診者は「1,007人」、前年度は「1,683人」と、
約40%の減少となっております。

②受診期間の延長について

質問事項1、質問要旨②について、お答えいたします。

はじめに、保健センターにおいて集団検診で実施する、胃がん・肺がん検診及び乳がん検診につきましては、検診の受入れ人数を制限しているため、より多くの方に受診していただけるよう、胃がん・肺がん検診は2回、乳がん検診は1回、既に日程を追加したところでございます。
一方、委託医療機関で行う個別検診につきましては、ほとんどの検診が11月末までとなっており、受診期間の延長につきまして、地元医師会と協議を行いましたが、今年度については、新型コロナウイルスの感染拡大の状況が予測できないこと、また、医療機関においてはインフルエンザの予防接種への対応等も懸念されることから、受診期間は延長せずに実施したいとの意向でございました。このため、本市といたしましては、延長はしないこととしたものでございます。
今後につきましても、国や県からの通知に留意しつつ、地元医師会等のご意見をお伺いしながら、感染防止対策の徹底を図り、多くの方々に安心して健康診査等を受診していただけるよう努めてまいりたいと存じます。
以上でございます。

【林ゆういち総括】
健康診査は、全ての市民に受診をお願い致します。
今年は、コロナ禍で受診を躊躇する方もおられると思いますが、11月末までの受診期間の健康診査は、是非、受診をお願い致します。


2.綾瀬川流域の防災対策について

昨年10月に発生した台風19号では、綾瀬川も危険水域に達し、氾濫の恐れが生じました。
これに伴い、下記2点についてお伺いいたします。

▼質問2-1 

①防災対策の進展と課題について

質問事項2、質問要旨①について、お答えいたします。

昨年の台風19号は、大型で非常に強い勢力を保ったまま関東地方に上陸し、綾瀬川では、10月12日、午後4時20分に谷古宇水位観測所において、避難判断水位に達したところでございます。
このことから、午後6時に南後谷、柳之宮、西袋、大曽根、浮塚地区に警戒レベル3、避難準備・高齢者等避難開始を発令し、防災行政無線、市ホームページ、840メール配信サービス、緊急速報メール、テレビのデータ放送と連動したLアラート、発令地区の町会・自治会の代表者へのファックスなど各種情報伝達手段を用いて情報配信を行うとともに、順次避難所を開設し、最終的には中川の発令とも重なり15箇所の避難所で、625名の避難者を受け入れたところでございます。
ご質問の「防災対策の進展と課題」でございますが、後日、副部長級職員により開催した台風19号に係る検証会議では、災害発生時に市民が適切な避難行動がとれる正確な情報提供のあり方や避難所の開設のあり方などが課題としてあげられたところでございます。
市民への情報提供のあり方につきましては、台風接近時においては、防災行政無線が聞き取りにくくなるため、840メール配信サービス、テレビのデータ放送などが有効であり、本年2月から3月にかけて全戸配布いたしました洪水・地震ハザードマップの「防災に役立つ情報」の「防災情報を確認する」というページで防災行政無線テレフォンサービス、やしお840メール配信サービス、テレビのデータ放送による避難情報の確認方法、Yahoo防災速報アプリについて周知を図ったところでございます。
さらに、同様に内容につきまして、市ホームページや広報紙に掲載するとともに、台風後に開催されました自主防災組織の訓練時において啓発したところでございます。
次に、避難所開設のあり方では、高齢者、障がいをお持ちの方、子ども連れ世帯など様々な方が避難されてくることを念頭に、明るいうちに早めの避難ができる体制の整備、避難所に関する正確な情報提供など避難に関する対策の充実を図ることが課題としてあげられたところでございます。
このため、今後、避難所を開設する場合には、一度に多くの避難所を開設できるよう、避難所班と協議しながら避難所開設・運営体制を見直す予定であります。
また、新たに新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を考慮したマニュアルを作成するとともに、去る8月20日、このマニュアルを活用して、職員向けの新型コロナウイルス感染症に対応した避難所開設運営に関する研修会を八條小学校で実施し、台風など災害に備えたところでございます。

②桑袋大橋から浮花橋までの区間における護岸整備の現状と今後の整備計画や工事予定について

質問事項2、質問要旨②について、お答えいたします。

ご質問の桑袋大橋から浮花橋までの区間における堤防整備の現状と今後の整備計画や工事予定についてでございますが、河川管理者であります国土交通省 関東地方整備局 江戸川河川事務局に伺ったところ、綾瀬川左岸の桑袋大橋から浮花橋までの区間は延長が約2キロメートルあり、ほぼ全区間で概ね計画高水位までの整備が完了しているとのことでございます。
今後は、計画堤防高までの整備を予定しており、当面は、浮塚地区の右岸や大曽根地区の整備を予定しているとのことでございました。
以上でございます。

【林ゆういち総括】
地球温暖化の影響もあり、昨今、100年度に一度という災害に見舞われる地域が、多くなっております。
「備えあれば患いなし。」今後も、綾瀬川や中川の堤防整備を注視して参ります。
災害に対する備えをお願い致します。