林ゆういちの議会報告

林ゆういちの議会報告(平成30年6月議会にて行った一般質問)

1.八潮市の高等教育環境について(質問数:3)

質問1-1

1.中学生の進路状況について

答え

 平成30年3月に卒業した中学生の進路状況でございますが、八潮市全体で、埼玉県公立高等学校に進学した生徒の数は489名、埼玉県内の私立高等学校に進学した生徒の数は155名、その他の学校等に進学した生徒の数は42名でございます。


質問1-2

2.八潮高校・八潮南高校について

答え

① 市内の中学生の応募状況について
 平成30年3月八潮市内の中学校を卒業した中学生のうち、八潮高等学校を受検した生徒は72名、八潮南高等学校を受検した生徒は114名でございます。その受検者全員が合格いたしました。八潮高等学校及び八潮南高等学校に進学した生徒の合計は186名で、平成30年3月八潮市内の中学校を卒業した中学生の25パーセントにあたります。

② 市内の小・中学校との連携について
 市内の小・中学校との連携でございますが、中学校において八潮高等学校と八潮南高等学校の先生を招き、中学生に対して高等学校の授業を行っていただきました。また、八潮高等学校の生徒が小中学校の合同運動会に参加し、競技の補助や来校した地域や保護者の方を自転車置き場や見学席に誘導していただきました。さらに、八潮南高等学校の生徒は小学校で行われるサマースクールで学習支援の協力をしていただくなど、高等学校との連携を積極的に行っているところでございます。


質問1-3

3.大学や専門学校等の充実について

答え

① 市内の小・中学校との連携について
 質問事項1、質問要旨3の①についてお答えいたします。
 本市では、第5次八潮市総合計画の第1章第2節「次代を担う人づくり」において、「高等教育機関との連携・誘致」を位置づけており、専門的な知識や情報等の資源を活用した教育環境の充実を目的として、大学や専門学校等の高等教育機関との連携を進めております。また、つくばエクスプレス八潮駅の開業による、都心へのアクセスの良さを活かした大学や専門学校等の誘致の検討も進めておりますが、用地の確保等に課題があり、誘致に至っていない状況でございます。
 一方で、近年の大学や専門学校等を取り巻く環境を見てみますと、少子高齢化による学生数の減少や、大学が都心へ回帰する状況などが見受けられ、これらの社会的要因も誘致を進めていくうえでの課題の一つであると考えております。

② 今後の取組みについて
 次に、質問要旨3の②についてお答えいたします。
 ご質問の「今後の取組みについて」でございますが、先ほどの答弁でも申し上げたとおり、大学や専門学校等の誘致につきましては、様々な課題がございますが、引き続き、検討を進めてまいります。
 また、本市では、現在「包括的連携に関する協定」を締結している、聖徳大学並びに聖徳大学短期大学部、淑徳大学、国士舘大学をはじめとする、多くの大学や専門学校等と様々な連携事業を実施しております。
 今年度の取組の一例を申し上げますと、国士舘大学と連携した新規事業として、本市の行政上の課題をテーマに、市内において学生がフィールドワーク等を行い、学生による政策提言を行う取組を実施する予定でございます。
 今後も、これら連携事業を進めていくなかで、誘致の形態も含め幅広く検討し、大学や専門学校等の誘致につなげてまいりたいと存じます。以上でございます。


【林ゆういち総括】
全国的には、少子化で、県立高校が統合されていく傾向にあります。
 一方、八潮市では、駅前開発などにより人口が増加傾向にあります。
次代を担う人づくりには、高等教育機関との連携・誘致が不可欠です。
今後も、高等教育機関の誘致に積極的に取り組んで参ります。

2.防犯体制について (質問数:4)

質問2-1

1. 市内発生犯罪の現状について

答え

 はじめに、埼玉県内の犯罪に関する特徴といたしましては、高齢者を狙った振り込め詐欺が大きな問題となっており、平成24年から6年連続で被害額が15億円を超え、危機的な状況が続いております。市内でも平成29年に11件、3,661万円の被害が発生しております。
 ご質問の市内の犯罪発生状況について、振り込め詐欺を含めた全刑法犯認知件数と人口1,000人当たりの犯罪率の過去3年間について草加警察署に確認したところ、平成27年が951件で県内ワースト18位、平成28年が926件で県内ワースト11位、平成29年は922件で県内ワースト7位でございました。


質問2-2

2. 防犯パトロールの状況と課題について

答え

 防犯パトロールの状況につきましては、本市で平成28年度より青色回転灯パトロール車を導入し、地域防犯推進委員や防犯関係団体に車を貸し出して、子どもの登下校の見守りや高齢者に対する振り込め詐欺対策への注意喚起を行っております。
 また、地域防犯推進員の協力により、市内を防犯パトロール車で巡回し、防犯対策を呼びかけるパトロールを毎月実施しているほか、駅周辺で防犯に関する啓発チラシなどを配布する街頭キャンペーンを平成29年度中は5回行いました。
 課題といたしましては、地域の防犯力向上の観点から、地域の安全は地域で守るという考えのもとに組織された自主防犯パトロール団体の団体数が減少していることや新たな構成員を確保することが課題となっております。


質問2-3

3. 防犯カメラについて

答え

① 設置の状況と予定について
 防犯カメラの設置状況につきましては、平成25年度から八潮駅北口周辺に20基の防犯カメラを設置し、平成26年度にも八潮駅南口周辺に20基を設置いたしました。また、平成26年度からは、駅に近い小中学校から順番に学校周辺に1校あたり4基ずつ設置を進め、平成29年度までに市内15校すべての小中学校周辺への設置が完了し、全部で100基の防犯カメラを設置いたしました。
 また、今後につきましては、人が集まる公園への設置を予定しており、昨年度は大原公園に6基の防犯カメラを設置し、今年度は松之木公園に6基、松之木小学校西側周辺の遊歩道に2基の防犯カメラを設置する予定でございます。

② 民間との連携について
 民間との連携につきましては、車両に設置しているドライブレコーダーを動く防犯カメラとして利用する取り組みを行っております。
 具体的には、更なる犯罪抑止効果を向上させるとともに迅速な捜査協力を目的として、清掃事業者、タクシー協会、バス事業者及び草加警察署と平成30年1月18日に「八潮市地域安全活動の連携及びドライブレコーダーの記録データ提供に関する協定」を締結したものでございます。
 内容としましては、犯罪被害や交通事故から市民を守るとともに草加警察署による事件、事故の解決に協力するため、各事業者が車両に設置しているドライブレコーダーの記録データを警察に提供するものでございます。


質問2-4

4. 防犯体制の課題と取り組みについて

答え

 防犯体制の課題といたしましては、防犯関係団体組織の構成員が高齢化していることや駅周辺の区画整理事業によりまちづくりが進む一方、町会自治会への加入率が低下することで地域防犯力の低下が懸念されるところでございます。
 また、市民からは、街灯が少なく、暗くて危険であるとのご指摘を頂いているところでございます。
 防犯体制の取り組みといたしましては、自主防犯パトロール団体に対しまして防犯用品等を貸与し、活動を支援しているほか、振り込め詐欺対策として、高齢者の方を対象に詐欺の手口などを掲載したチラシを配布したり、犯罪発生時に防災行政無線や840メール配信サービスを用いて、地域住民への注意喚起に努めているところでございます。
 また、夜間の防犯対策といたしましては、町会自治会が設置する防犯灯に対し、設置費としまして、LED灯の場合8万円を限度に全額、修繕費としまして、経費の3分の2で上限2万円、電気代としまして、全額を補助し、防犯灯の設置を促進するほか道路照明灯や防犯灯を補完するために市民の皆様に対しまして、門灯や玄関灯を夜間に点灯していただく、一戸一灯運動を呼びかけているところでございます。


【林ゆういち総括】
振り込み詐欺や、児童が犯罪に巻き込まれる事件が連日のように報道されています。
これからも、犯罪防止に努めて参ります。

3.温暖化対策について(質問数:3)

質問3-1

1.温暖化対策の現状と課題について

答え

 地球温暖化の問題は、地球規模の環境問題であることから、温暖化対策につきましては、現在まで、さまざまな国際的な取り組みがなされております。
 平成4年には、「気候変動に関する国際連合枠組条約」が採択され、地球温暖化対策に世界全体で取り組んでいくことが合意されました。
 また、平成9年に京都で開催されました気候変動枠組条約第3回締約国会議では、先進国に対する拘束力のある削減目標を明確に規定した「京都議定書」が合意され、世界全体での温室効果ガス排出削減の大きな一歩を踏み出しました。
 さらには、平成27年にパリで開催された気候変動枠組条約第21回締約国会議、通称COP21では、途上国を含む、すべての国が参加する平成32年以降の新たな温暖化対策である「パリ協定」が採択されました。
 その間、国内では、平成20年の「地球温暖化対策の推進に関する法律」の改正により、温室効果ガスの排出抑制等に係る指針の策定や、地方公共団体実行計画の拡充、温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度の対象拡大などが盛り込まれました。
 また、平成24年には「都市の低炭素化の促進に関する法律」が制定され、低炭素社会形成に向けた取組が進められています。
 一方、本市におきましては、「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づき、温室効果ガスの削減を目的とする計画として、八潮市地球温暖化対策実行計画(事務・事業編)を策定し、温暖化対策に取り組んでいるところでございます。
 具体的な温暖化対策といたしましては、電力の省エネルギー対策として、空調機器使用の際に、夏冬の適切な温室調整や、それに伴うクールビズ、ウォームビズの実施。
 照明設備のLED化、高効率型の導入。
 夏休み、夜間等での必要以外の照明の消灯。
 ノー残業デーの実施。
 資料館における太陽光発電設備の設置などがあげられます。
 また、公用車の省エネルギー対策として、エコドライブの励行やハイブリッド車の導入などがあげられます。
 さらに、エコオフィス活動による電気、水使用量の削減や、ゴミ排出量の削減に取り組んでいるところでございます。
 実施にあたっての課題といたしましては、平成22年度から温暖化対策に取り組んできましたが、さらなる温室効果ガスの削減を実現するためには、公共施設への高効率エアコンやLED照明等などの省エネルギー機器、太陽光発電等の再生可能エネルギー設備の導入など、新たな設備等を導入する必要があることがあげられます。


質問3-2

2.緑化対策の現状と課題について

答え

 緑化対策としましては、先に述べました八潮市地球温暖化対策実行計画の中で、建物等の敷地内、屋上、壁面等の緑化により、室温の上昇を抑制することをあげておりますが、屋上緑化については対応できる施設がないため、水道部や保育所等において、ゴーヤなどの緑のカーテンによる壁面緑化を行っております。
 なお、緑のカーテンの実施にあたっては、設置場所の制限や水やり設備などの課題があり、実施できる公共施設にも限りがある状況でございます。


質問3-3

3.エコカーの取り組み状況と課題について

答え

 八潮市地球温暖化対策実行計画では、「ガソリン自動車やディーゼル自動車など従来の自動車と比べて、環境への負荷を低減させる新技術を搭載した電気自動車、燃料電池自動車、天然ガス自動車、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車などを導入する。」としており、現在、公用車の一部にハイブリッド自動車を導入しているところでありますが、次世代自動車と呼ばれる電気自動車や燃料電池自動車などの導入はございません。
 次世代自動車の導入には、充電設備の設置、水素ステーションの普及や財政面の課題がありますことから、現在、具体的な導入計画はございませんが、今後、次世代自動車の導入について、調査研究してまいりたいと考えております。


【林ゆういち総括】
地球温暖化による自然災害が、世界的に発生しています。
八潮市でも、台風や集中豪雨で浸水の被害が毎年のように発生しております。
 市では、浸水や治水対策に努めていますが、併せて市民一人一人が、出来ることから温暖化対策に努めていくことが大切です。